側頸嚢胞に対するエタノール注入療法の1例

酒井 昇; 中丸 裕爾; 栗原 秀雄; 高木 摂夫; 依田 明治; 金澤 勲; 大渡 仁美; 松島 純一; 犬山 征夫

doi:10.11334/jibi1954.42.2_136

酒井昇, 中丸裕爾, 栗原秀雄, 高木摂夫, 依田明治, 金澤勲, 大渡仁美, 松島純一, 犬山征夫

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キーワード: 側頸嚢胞, エタノール, 硬化療法

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1996 年 42 巻 2 号 p. 136-139

DOI https://doi.org/10.11334/jibi1954.42.2_136

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抄録

22歳男性の側頸嚢胞症例にエタノール硬化療法を施行した. 18ゲージのべニューラ針を刺入し泥状の内溶液を生食で洗浄除去後, 99.5%の純エタノール20m1を注入した. 16分後にエタノールを吸引除去し, 生食で十分洗浄してからフィブリン糊6m1を注入した. 術後1年2カ月後のCTで嚢胞は完全に消失しているのが確認できた. エタノール硬化療法は耳鼻咽喉科での報告としては初めてのものであるが, 今後頸部の種々の嚢胞に対する応用が頻繁になされるものと思われる.

責任著者(Corresponding author)

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