抄録
Prulifloxacin 200mg単回投与時の抗菌活性本体UFXの中耳組織内濃度は, 投与後2~3時間で5.24~8.00μg/g, 投与後約9時間でも8.25μg/gが認められた.
本剤200~600mg/日投与時の疾患別有効率は, 急性中耳炎100%, 慢性中耳炎の急性増悪63%, 外耳炎75%であつた.
細菌学的効果は中耳炎72%, 外耳炎83%の消失率であつた. 中耳炎での分離菌別消失率はグラム陽性菌74%, グラム陰性菌86%であった.
副作用はめまい1例, 下痢・嘔気1例が認められ, いずれも投与中止により症状は消失した. 臨床検査値異常変動は好酸球増多, S-GOT・S-GPT上昇, 血清K上昇各1例が認められた.