耳鼻と臨床
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全耳小骨に硬化病変が存在していた耳硬化症
宿久 修小宗 静男君付 隆川口 博平川 直也小宮山 荘太郎
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1997 年 43 巻 5 号 p. 584-589

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抄録
両側の耳硬化症と診断した42歳女性に右アブミ骨手術を行つた. 興味深いことに, すべての耳小骨は固着し, 病理学的に硬化病変が証明された. 初回のアブミ骨手術の際には, ツチ骨頭部・キヌタ骨短脚を上鼓室より剥離し, テフロンピストンをキヌタ骨長脚と卵円窓に留置した. しかし, 聴力の改善がなかつた. 2回目の手術でツチ骨頭部. キヌタ骨を摘出し, テフロンピストンを鼓索神経にかけ卵円窓に留置したところ, 聴力は改善した.
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