耳鼻と臨床
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日中耳鼻科史修正記
中野 富夫安 宗超対 千斬 懐建
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1998 年 44 巻 4Supplement1 号 p. 529-534

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抄録
歴史は考古学の発展により遺跡より医学資料が出土すれば、現代と照合して修正される。近年、古代遺跡が続いて発掘され、遺跡から医史実の源流を求めて真の素顔を追求する必要があろう。1. シルクロード・ウルムチ遺跡より甲骨文字の耳科疾患記録が出土され、中国耳鼻科史上では最古である。1-黄帝内経は日本では紀元後667-683年とされている。それは紀元前150年で、約800年の誤差がある。偉大な遣唐・隋使の大先達方々は伝承されていた医学を整理・編集されたもので改訂版とすべきであろう。1. 長沙古代遺跡より五十二病方に耳鼻科関与が約20余記されていた。1. 現在、古代遺跡が中国で発掘中である。調査には数十年、約100年を要する。医学資料が出土すれば旧来説が修正されるかもしれない。
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