耳鼻と臨床
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外側輪状披裂筋牽引固定法の経験
片岡 英幸北嶋 和智大脇 成広田中 優子福井 潤谷口 一浩
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1998 年 44 巻 5 号 p. 712-715

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抄録
声帯麻痺で声門間隙が大きい場合には、披裂軟骨内転術が適しているとされている。われわれの施設では岩村の報告した外側輪状披裂筋牽引固定法を導入している。本術式は、甲状軟骨を開窓し外側輪状披裂筋の披裂軟骨筋突起の近くに糸をかけ前下方の方向に牽引し甲状軟骨に固定するものである。披裂軟骨筋突起へのアプローチはさほど困難ではなく、糸の牽引による披裂軟骨の動きが開窓部を通して確認でき、固定用の穴の位置決めが自由に出来る。
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