耳鼻と臨床
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頭頸部癌根治手術後、再発症例の検討
香取 秀明鵜飼 潤宇留間 哲也吉積 隆佐竹 文介
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2000 年 46 巻 1 号 p. 25-30

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抄録

1988年から1997年までの10年間において、群馬県立がんセンター頭頸科にて初回根治治療として、手術切除が行われた、舌癌110例、喉頭全摘出術が行われた喉頭癌108例、下咽頭癌47例のうち、再発した症例について、再発様式、二次治療を検討した。舌癌、喉頭癌、下咽頭癌各々で再発様式は異なるが進行した症例で再発した例は制御が困難となりがちで、特に下咽頭癌では、術後再発の制御が非常に困難であった。いずれにおいても術前の進展度の評価が重要で、一次治療の見極めが大切であると思われた。また、舌癌では再発例でも二次治療にて手術可能ならば、根治できる可能性が十分あると思われた。局所制御後の遠隔転移も認められ、何らかのadjuvanttherapyが必要と思われた。

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