耳鼻と臨床
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仮声帯に発生した神経鞘腫の1例
船越 宏子河本 勝之竹内 裕美浜崎 理恵
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キーワード: 神経鞘腫, 喉頭, 仮声帯
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2000 年 46 巻 4Supplement3 号 p. S170-S173

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抄録
喉頭の良性腫瘍の一つである神経鞘腫は、披裂部に発生することが多い。今回われわれは、仮声帯に発生した神経鞘腫を経験したので報告した。症例は67歳女性で、主訴は喉頭違和感であった。初診時、左仮声帯の腫脹があり、MRIで左仮声帯粘膜下に境界明瞭な、直径2cmの腫瘍を認めた。喉頭直達鏡下に腫瘍を摘出した。腫瘍は充実性で被膜に覆われており、病理組織学的検査でAntoni A、B型の混在する神経鞘腫と診断された。解剖学的位置から上喉頭神経由来と考えた。
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