耳鼻と臨床
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[第6回頭頸部癌化学療法研究会]T2-T4、N0症例の頸部郭清術の適応と術式
舌癌
岸本 誠司林 隆一海老原 敏
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2002 年 48 巻 4Supplement1 号 p. S25-S32

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抄録
国立がんセンター頭頸科で加療されたT2-4 N0舌癌206例における、頸部リンパ節転移および頸部郭清術について検討した。1) T2N0舌癌症例152例の検討: 潜在的頸部転移率は42%で、部位別には上深頸、中深頸、願下、顎下の順で転移頻度が高く、この範囲の郭清で十分と考えられた。予防的郭清施行群と非施行群との間で予後に差はなかったが、潜在的転移陽性例に限った場合、予防的郭清施行群の方が頸部制御が良好に行えた。今後は潜在的頸部転移の可能性が高く予防的郭清術の適応がある症例の選択が重要となる。2) T3N0舌癌症例49例の検討: 潜在的頸部転移率は39%で、部位別には上深頸、中深頸、願下、顎下の順に頻度が高くこの範囲の郭清で十分と考えられた。3) T4 N0舌癌症例5例の検討: 潜在的頸部転移率は60%であるが転移部位は全域にまたがっており、予防的頸部郭清には全頸部郭清が必要である。
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