耳鼻と臨床
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突発性、変動性難聴の形で発症した聴神経腫瘍
時 海波中山 明峰程 雷張 麗狄 晴今田 隆一三邉 武幸山本 智矢小宮山 荘太郎三好 彰
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2003 年 49 巻 4Supplement2 号 p. S76-S80

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抄録
突発性難聴をともなった聴神経腫瘍の1例について報告した。患者は46歳の女性で、右耳に以前から耳鳴りがあり、突発性難聴と診断されていた。他の病院で経ロステロイド剤の投与で治療を受けていたが、2週間後に三好耳鼻咽喉科クリニックを受診した。標準純音聴力検査の結果、低音障害型感音性難聴が認められた。聴神経腫瘍の疑いのもとに、Gd-DTPA造影MRI検査を行った結果、聴神経腫瘍が右内耳道に認められた。3回連続で行った聴力検査では、変動性難聴の所見が認められた。特発性におこった突発性難聴と聴神経腫瘍によって誘発された突発性難聴を完全に区別する臨床的特徴はない。顔面知覚異常、難聴前に生じた片側のみの耳鳴り、変動する聴力を伴う突発性難聴症例に対してはMRI検査が必要であると考えられた。
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