耳鼻と臨床
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脳底動脈閉塞後に嚥下障害を来し回復した1例
香取 幸夫小倉 正樹小林 俊光
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2003 年 49 巻 5 号 p. 354-357

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抄録
脳底動脈閉塞後に、橋底部の梗塞が原因と考えられる嚥下障害を来し、回復した1症例 (41歳、男性) を経験した。めまい症状で初発した3日後に自発呼吸停止の重篤な状態であった。意識レベル回復後、咽頭期の嚥下障害に対して間接法によるリハビリテーションを開始した。発症約3カ月後に唾液誤嚥が減少し、気管カニューレの抜去が可能になった。気管カニューレ抜去後に、喉頭挙上を促す嚥下訓練を行い、嚥下状態の改善が認められた。
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