2004 年 50 巻 2 号 p. 139-147
大量飛散の年であった2001年に、スギ花粉症におけるペミロラストカリウムの飛散前投与群と飛散後投与群で鼻症状スコア、重症度スコア、medication score、symptom medication scoreを用い比較検討した。ペミロラストカリウムは特に飛散量が最も多い時期において飛散前投与群で飛散後投与群より有意にスコアを抑制した。比較的副作用も少なく受容体拮抗薬とは異なり、より上流でケミカルメディエーター遊離を抑制するペミロラストカリウムはベース薬として予防的に用いても有用な薬剤であることが示唆された。