耳鼻と臨床
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頸部巨大膿瘍で発症した鯉性癌と思われる1例
垣内 康徳龍頭 正浩
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2004 年 50 巻 6 号 p. 417-421

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抄録
頸部膿瘍の症状にて発症した鯉性癌と思われる1例を経験した。症例は49歳の男性で、急激な側頸部腫瘤の増大が見られ、抗生剤投与を行ったが不変であったため、鯛性腫瘍感染の可能性を考え、摘出術を施行した。病理結果は扁平上皮癌であり、鯛性癌と思われた。術後、放射線併用化学療法を施行し、現在再発は認めていない。頸部膿瘍・嚢胞の鑑別診断の一つとして鯛性癌を念頭に入れる必要がある。
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