耳鼻と臨床
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[第28回日本嚥下医学会]嚥下内視鏡検査を行った在宅嚥下障害患者の1例
藤原 啓次平岡 政信吉村 幸代川瀬 恭子西畑 真子藤原 修志山中 昇
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2006 年 52 巻 1Supplement1 号 p. S40-S43

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抄録

嚥下障害を評価する方法として、嚥下造影検査 (VF)、嚥下内視鏡検査 (VE) がある。在宅患者は通院が難しく、病院でのVF検査は患者の搬入や、姿勢の保持、誤嚥の危険性など難しい場合が多い。その点、VEは携帯用の内視鏡を用い、ビデオカメラに録画して、その場で診断することが可能である。今回、多発性脳出血により偽性球麻痺、片麻痺を発症した症例について、歯科医、衛生士による口腔ケア、栄養管理士による食品の形態の工夫を、耳鼻科医はVEにより観察し助言を与えることにより嚥下障害が改善することができた。また、他職種とのチーム医療を経験することができたので報告する。

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