耳鼻と臨床
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ENGを施行した1,493例についての検討
清水 謙祐中山 明峰松浦 宏司東野 哲也外山 勝浩松田 圭二奥田 匠永野 由起加藤 榮司君付 隆小宗 静男
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2006 年 52 巻 6 号 p. 321-329

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抄録

宮崎大学医学部耳鼻咽喉科でENG検査を施行した1, 493例 (男性629例、女性864例) について統計的検討を行った。平均年齢は51.9歳で、男女とも60歳代にピークを認めた。疾患分類は末梢性965例 (64.6%) 、中枢性252例 (16.9%) 、その他279例 (18.7%) であった。末梢性ではメニエール病が最も多く16%を占め、中枢性では聴神経腫瘍が最も多く43%を占めた。検査異常率はすべての検査において、中枢性が末梢性・その他より最も高率であった。疾患別の検査異常率では、注視・頭位・頭位変換・自発眼振検査とカロリック検査において、前庭神経炎が最も高率であった。ETTとOKNにおいては、背髄小脳変性症が最も高率であった。

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