耳鼻と臨床
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[第29回日本嚥下医学会]舌癌術後嚥下障害に対する大網充填術の有用性の検討
横山 純吉
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2006 年 52 巻 6Supplement4 号 p. S280-S285

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抄録

舌癌の進行癌に対して広範囲切除後、遊離皮弁で再建することが多いが、皮弁のボリュームが小さいため口腔内保持不良により嚥下障害が出現した症例に局所麻酔下に拡張子を挿入し、最適な部位と大きさを決定後、1週後全身麻酔下で大網採取し、最適な形態を付与後充填することにより嚥下障害の改善した症例を報告する。大網は血管に富んだ脂肪組織で形態形成が可能で、大量に採取できる。本術式は簡便で手術侵襲が少なく術後の安静も不要である利点がある。この術式により舌癌術後の嚥下障害に対する改全例の報告はなく、有効な治療と思われるので報告する。

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