耳鼻と臨床
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[第30回日本嚥下医学会]嚥下障害患者の喉頭感覚について
内視鏡と探触子を用いた新しい喉頭感覚評価法
石橋 敦子藤島 一郎高橋 博達片桐 伯真大野 綾大野 友久黒田 百合佐藤 友里西村 立橋本 育子
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2007 年 53 巻 6Supplement2 号 p. S153-S161

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抄録
従来、嚥下障害の評価は運動機能面中心での評価であり、感覚機能面での評価はほとんどなされていない。咽喉頭感覚の評価法として新しく開発された、喉頭内視鏡を用いた探触子法での咽喉頭感覚テストを嚥下障害患者において施行したので報告する。対象者は嚥下造影で咽頭残留所見を認めた嚥下障害患者35名である。テストに用いる喉頭内視鏡 (XENF-DP) と探触子はオリンパス社と共同開発したもので、探触子は4種類あり、細い径より上行的に触れ検査施行し、自覚所見と喉頭内転筋反射でみる他覚所見が一致した場合に陽性と判定した。検査部位は、喉頭蓋喉頭面と、可能な場合は左右披裂部位である。喉頭の感覚闘値と咽頭残留感の自覚、食物誤嚥、唾液誤嚥、肺炎の既往との相関関係を認めた。咽頭残留感の自覚、唾液誤嚥の2項目について喉頭感覚との相関関係を認めた。つまり、咽頭残留の自覚がない場合や唾液誤嚥を認める場合、喉頭感覚は有意に低下していた。今後症例数を増やし、喉頭感覚低下と誤嚥や肺炎との相関や予防的観点からも幅広く臨床応用につなげていきたい。
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