耳鼻と臨床
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[第13回頭頸部癌化学療法研究会]リンパ節転移について
片岡 英幸竹内 英二長谷川 賢作河本 勝之藤原 和典福原 隆宏中村 陽佑三宅 成智菅 智子道本 幸一小谷 和彦北野 博也
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2008 年 54 巻 6Supplement1 号 p. S73-S81

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抄録

当科において2003年から2007年の間で化学放射線療法後に計画的頸部郭清術を施行した19症例について検討した。化学療法同時併用放射線療法ではMTX, 5-FU,CDGPを投与し,超選択的動注同時併用放射線療法は5-FUとCDDPを投与した。照射線量は62-72Gyであり,これらの抗癌剤を2クール同時併用し,原発巣に対しては根治照射を目指した。治療効果判定のため照射終了後6週から8週目に,全身麻酔下に原発巣からの生検ならびに頸部郭清術を行った。原発巣は全例CRであり,頸部リンパ節に対しては全例治癒切除が可能であった。摘出リンパ節の病理学的検査で5/19 (26%) にviableな癌細胞を認めたことにより,現状では計画的頸部郭清術が必要であると考える。今後,画像診断技術の発展により頸部郭清術の必要性があらかじめ判断できるようになることが望まれる。

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