日本耳鼻咽喉科学会会報
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原著
頸部原発の血管免疫芽球性T細胞リンパ腫の1症例
平賀 幸弘黄 淳一霜村 真一
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2013 年 116 巻 10 号 p. 1114-1119

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抄録

血管免疫芽球性T細胞リンパ腫 (angioimmunoblastic T-cell lymphoma: AITL) の1症例を経験した. 患者は33歳女性で, 前頸部に単発の腫瘤を認め, 手術にて摘出された. 病期診断はStage IAで, CHOP3コースと頸部へのX線照射40Gyが施行され, 経過観察中であるが再発を認めない.
AITLは, 非ホジキンリンパ腫の1.2~2.5%にみられるまれな疾患で, 耳鼻咽喉科領域での報告は認めない. 全身リンパ節腫脹, 肝脾腫, 皮疹, 貧血, 高ガンマグロブリン血症などを症状とする. 治療は多剤併用の化学療法が一般的であるが, 5年生存率20~50%と高悪性に分類されている.

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© 2013 一般社団法人 日本耳鼻咽喉科学会
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