日本大学医学部耳鼻咽喉科学教室
日本大学医学部第一解剖学教室
1995 年 98 巻 1 号 p. 80-89,193
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鼓索神経成分は舌神経内において, 後外側か〓側に位置していた. また, 鼓索神経成分は舌神経固有成分に比べて有意に細かった. さらに, 舌神経には2-3本の頬粘膜枝が必ず存在しており, 下歯槽神経等に加えて舌神経も麻酔の標的にせざるを得ないことが分かった. 以上の結果から, 鼓索神経成分に含まれる味覚線維も, 下神経固有成分以上に口腔内麻酔の影響を受けやすいことが示唆された. 潜在的な医原性味覚神経障害に対する一層の注意を喚起したい.
耳鼻咽喉科雑誌
大日本耳鼻咽喉科會會報
日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会会報
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