関西医科大学耳鼻咽喉科学教室
1979 年 72 巻 8 号 p. 1081-1089
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種々の大きさの病状の陳旧性鼓膜穿孔に対し, 穿孔の大きさ, 穿孔縁の性状に対応した新しい保存的鼓膜閉鎖法を工夫した. この方法を, 従来の適応外とみなされた大穿孔や, 完全には乾燥していない慢性中耳炎症例を含む90例に施行し, その結果として90例中66例に完全閉鎖を見, 残り24例も全例穿孔の縮少を見た. 完全閉鎖に要した期間は平均9.7週であり, 完全閉鎖後の中耳炎症の再発や鼓膜再穿孔は現在のところみられていない.
耳鼻咽喉科京都臨床
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