日本エネルギー学会誌
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論文
Oxidative Cleavage of Linoleic and Linolenic Acids Followed by Decarboxylation for Hydrocarbon Production
Kiky Corneliasari SEMBIRINGEiji MINAMI Haruo KAWAMOTOShiro SAKA
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2020 年 99 巻 1 号 p. 1-7

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抄録

酸化開裂及び脱炭酸の2段階反応により,リノール酸及びリノレン酸(多価不飽和脂肪酸)からの炭化水素燃料の製造を検討した。 1段目の酸化開裂の最適化のため酸化剤濃度と反応温度の影響を検討した。その結果,リノール酸から最大で90.3 mol%のヘキサン酸と53.8 mol% のノナン二酸が,リノレン酸から最大で60.0 mol%のノナン二酸が得られた。また,2段目の脱炭酸をPd/C触媒下,様々なN2圧力で検討したところ,ヘキサン酸から73.5 mol%のn-ペンタンが,ノナン二酸から73.1 mol%のn-ヘプタンが得られた。これらの炭化水素はガソリンの炭素数範囲(C4-C10)に相当する。

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© 2020 The Japan Institute of Energy
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