燃料協会誌
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揮發油の新しき用途に就て
水田 政吉
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1932 年 11 巻 6 号 p. 718-738

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抄録
世界各國自動車、飛行機の目覺しき發達進歩は年多量に揮發油の需要を喚起しつゝあるが、演者は偶々支那事變に直面して揮發油が飛行機或は職車の活躍に如何に重大な役割を演じたか、其等の所以を縷説し進んで産業上揮發油が各種諸般の工業、諸運搬、又は家庭生活に於て次第に新しき用途を開拓しつゝある所以に及ばんとす、例へば護謨工業、塗料工業、動植物油抽出工業、ドライ・クリーニング、炭坑安全燈、白熱ランプ、鎔接器、マッチ、懐爐、トーチ、饅、ストーブ、焼爐、エアー瓦斯、或はコールドセットクング用等にして、揮發油は遺憾なく其性能を發揮して居る、演者は是等の或るものに關しては實演を以て説明を加へ、而して國防の安全を圖る處必ず揮發油あり、丈化の輝く處又必ず然り、國家の繁榮消長、一に揮發油の消費量を以て尺度し得べき事を述べんとするものである尚最後に揮發油の原料及資源、製造法の梗概を述べ、斯る貴重なる揮發油が一朝有事の際又萬が一資源缺乏の際如何にして補給せらるべきか、是等代用品に關しても聊か所見を述べんとするもので為る
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