燃料協会誌
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磐城北部地区における炭田ガス
昭和34年10月15日特別講演
荒川 透
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1959 年 38 巻 11 号 p. 693-702

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抄録

当炭田ガスの大部分は, 断層, 裂罅に貯留している。ここでは, 炭田ガスの産状, 岩相, 地質構造, ガス量, ガス組成, 地下水, ガスの流動について述べる。炭田の地質構造は複雜な断層が多くガス量の増減は地質構造に支配されている。ガスの化学組成はCH4=92%~95%,N2=3%~7%, CO=0.3%以下, C2H6=0.11%以下である。産出層位とガスの化学組成との間に特定の関係がみられない。また地下水の化学成分は, pH=6.6~8.6, Cl′=1, 524~12, 445mg/lそのほかI′, Br′, HBO2が比較的多い貯留水的性質を示している。

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