1961 年 40 巻 5 号 p. 349-358
赤平鉱の選炭工場は昭和16年に建設され18年4月より水選を開始したが, 当時は210t/hr.の能力しかなく, さらに昭和28年の上歌志内鉱合併の機会に280t/hr・に増加し, その後出炭の増加に伴い新しい選炭技術の研究を実施し, ここに斯界の注目を浴びる程の独自の選炭工場を完成した。今回の増強合理化において, 設備的にもわが国で初めての試みがかなり多く, 特にタカブジグを主選機とする選炭系統, 油圧式自動硬抜装置の採用, 精炭脱水用レゾナンス・スクリーン, フンボルト遠心脱水機, およびコンターベックスのなど入などが上げられ乳合理化後今日までの累計でひ合理化が生み出した収益は約6億円に達していると見積られる。