日本エネルギー学会機関誌えねるみくす
Online ISSN : 2432-3594
Print ISSN : 2432-3586
特集記事:省エネ大賞に見る省エネ技術の最新動向
『ふくしま復興』温泉排湯熱利用高効率ヒートポンプ導入による省エネルギー事業
有馬 裕寿白石 昇央柴 芳郎
著者情報
解説誌・一般情報誌 フリー

2019 年 98 巻 3 号 p. 315-318

詳細
抄録

福島県内にある温泉宿「おとぎの宿 米屋」が東日本大震災を機に省エネに取組み,成果を上げた事業である。温泉宿やホテルといった宿泊業は一般的に,エネルギー等の消費量及びCO2の削減余地が大きいとされるが,温泉排湯熱と冷房排熱を活用した高効率なヒートポンプを導入し,冷暖房・給湯を行うとともに,エネマネ事業者を活用し,エネルギー管理システ ム(EMS)の導入と見える化を図ることで,2016年からの稼働実績ではエネルギー削減量(原油換算)47 kL/年(削減率18.1%)を達成した。このような取り組みとオーガニック認証を受けた食材とコスメをお客様に提供することで,日本で初めて温泉旅館としてビオホテルの認証を受けた。

著者関連情報
© 2019 一般社団法人日本エネルギー学会
前の記事 次の記事
feedback
Top