ホールプラッギング法による両面板の製造は, 従来, 熱乾燥タイプの穴埋めインクを使用していることにより, 乾燥収縮によるスルーホール断線, 印刷不良の欠陥および乾燥時間が長いなど, 種々の問題を生じていた。この問題を解決するために紫外線 (UV) 硬化型穴埋めインクの検討を行い, 穴埋め行程の連続ライン化を行った。オリゴマー, 反応性希釈剤, 非反応性ポリマー, 光開始剤等の検討の結果, 開発されたUV硬化型穴埋めインクは, アルカリ溶解性, 研磨性において熱乾燥型とほぼ同等の作業性を有し, 硬化収縮, 硬化時間は著しく改良され, スルーホール欠陥率は, 従来の熱乾燥型の18%から0.1%へと向上した。さらに連続穴埋め装置を開発することにより, 行程時間の短縮, スルーホール欠陥率の減少およびファインパターン印刷性の向上等の成果が得られている。