2017 年 1 巻 1 号 p. 129-134
小規模学会がおかれている状況をニーズ・会計・組織の寿命・業務内容の4点から見ることで小規模学会が置かれている状況を明らかにし,小規模学会が持続可能なものになるための考察を行なった.その結果,小規模学会は①ニーズがあるものの②資金や人員の不足に問題を抱えており,③学会の寿命は企業のそれより長いものの④実際の業務は短期的なものばかりである,ということが分かった.よって,①資金源の多様化をはかり,②学会の方向性が正しいかどうかを検討するための仕組みを持つことで小規模学会の持続可能性を高めることが出来ると思われる.