緑地植物の重要な形質である色彩について, 客観的な方法で正確に測定され, 多様な情報利用を可能にする形で体系的に蓄積された成果はない。本研究では緑地植物の色彩を種・部位・時期毎に, 色彩色差計により測定し, 結果をリアルタイムにコンピュータヘ送信し, 色彩値の平均と標準偏差をデータベース化できるシステムを開発した。各種緑地植物の色彩を統計的モデルとして処理できることになり, また色彩デザイン原理を適用することも可能になる。既報の緑地植物の画像データベース (Green Vision) における特性情報などと連動させて, 植栽計画・品種の同定・活力度診断・育種目標の設定などに応用する可能性が生まれた。