1990 年 54 巻 5 号 p. 131-136
園路路材としての砂礫について歩行の難易を調べるために, 踏圧計を作製し, これによる砂礫層への貫入を調べた。その結果, 貫入, すなわち, 砂礫の移動のし易さは礫層の次元, 砂礫径に大きく依存することがわかった。また, ロッド径 (靴底面積) と礫径の関係も調べられ, 貫入は大なる粒径ほど起こりにくいことが示された。砂礫材における膝屈折角度, 身体横搖れ加速度波形による歩行姿勢の観測から歩き難さは歩行時の両足接地時間比で示され得ることを示し, 礫径の小さなるものでは沈下が, 大なるものでは礫の凹凸が歩き難さの原因であることを推察した。