発芽に及ぼす覆土厚の影響を8種類の野生草花について調査した。室内のシャーレ実験では明区より暗区で高い発芽率を示したウマノアシガタは無覆土より覆土条件下で高い発芽率を示した。室内実験の暗区で発芽が抑制されたニガナ, アキノキリンソウは薄い覆土でも発芽が抑制された。発芽適温期では厚い覆土からでも発芽するが不適温期では浅い覆土でも発芽は著しく抑制された。発芽可能な覆土厚は種子重量と関連があると思われた。4月に播種した場合, 40日後に50%の発芽率を得ることのできる覆土厚はヂシバリ, ニガナ, アキノキリンソウは2.5mm, ノコンギクは5mm, コウゾリナ, ウマノアシガタ, ノアザミは10mm, ブタナは20mm程度と推定された。