1990 年 54 巻 5 号 p. 251-256
本研究では, 大規模公園緑地内の樹林地, 芝生広場, 水辺広場といった多様なオープンスペースを対象として, オープンスペースの物的諸特性と公園利用者の行動面-心理面の2側面との相互関係からレクリエーション的価値の評価を試みた。その結果, 広場型のオープンスペースはレクリエーション的価値が概して高いこと, 中でも, 水辺広場は瀞的レクリエーション的価値が概して高く, 眺望の広がりを有し平坦な芝生広場は動的レクリエーション的価値が概して高いことが明らかとなった。また, 樹林型のオープンスペースでは, レクリエーション的価値は概して低いものの, 樹林形態によっては高い落ち着き感が得られることが明らかとなった。