造園雑誌
Online ISSN : 2185-3053
Print ISSN : 0387-7248
ISSN-L : 0387-7248
自然景観における建築物の位置の変化と景観認識との関係に関する研究
裴 重南古谷 勝則油井 正昭沼本 健司児島 隆政
著者情報
ジャーナル フリー

1993 年 57 巻 5 号 p. 289-294

詳細
抄録

自然景観地において建築物の位置が景観認識にどのような影響を及ぼすかを明らかにするため景観認識評価の差を求めた。その結果, 建築物が自然景観の注視点に存在する場合, 認識評価は自然景観のみに対して, 注視点が興味対象や象徴物であるときには評価が50%以下, 景観構図上収斂点であるときは約50~60%, 特に興味対象がなく画面中央であるときは約50~80%に低下した。また, 建築物が注視点以外に存在する場合, 注視点が興味対象や象徴物にあるタイプの自然景観ではいずれも影響は少なかった。これに対してこの外のタイプの自然景観では, 評価が高い場合があった。一方, 注視点に建築物が建設されると景観調和が図り難いこととなっ

著者関連情報
© 社団法人 日本造園学会
前の記事 次の記事
feedback
Top