抄録
東京大学構内樹木調査をケ-ススタディとして地理情報システム (GIS) を応用したデー タ入力整備を行い, 樹木情報システムの構築と適用可能性の検討を行った。GISは調査結果をそのまま情報化できるベクター型を採用した。この結果, GISの特徴である
1. 位置データと属性デ-タがGISソフト上でリンクされることによる, 解析処理と図化の連動性
2. GlSシステム上でデータが関連づけて処理されている点が計画実務に有効と実証された。前者から利用目的に応じた効率的な資料作成が可能になる点, 後者から調査結果を原資料に反映させたデータの拡充が常になされる点, が有効であると明らかになった。