本研究は, 中国北京頤和園の景観形成の特徴および杭州西湖景観による景観づくりの影響について考察することを目的とした。 研究の方法は, 関連する歴史資料や詩集図絵などの文献を調査し, その景観整備の流れを辿りながら, 地形図及び現地調査による視覚分析を行った。またその結果と杭州西湖の景観構成との比較分析を通して, 頤和園の景観づくりがモデルとしての杭州西湖を参照しつつ, 現地条件に合わせより良い景観が創り出されたことを明らかにした。 参照した点としては, 造成形態, 三層構造及び構造物による景観ポイントの強調の3点があげられた。