ランドスケープ研究
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地域住民の “気に入りの場所” 形成に係わる必要条件に関する研究
包清 博之杉本 正美
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1996 年 60 巻 5 号 p. 653-658

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抄録
これまでの, 生活環境に対する住民意識の調査から, “オープンスペース及び関連空間” (“O. S. R. S.”) の多様性が生活環境の満足感の高さに対応するとの結果が得られた。この観点に立ち, 本研究では, “気に入りの場所” として, 地域住民から認識・嗜好される“O. S. R. S.”を形成するための必要条件を把握することを目的とした。具体的には, 福岡市を対象に, 市街地を分類し, 各分類について, 土地利用の特性把握及びアンケート調査を行った。この結果, 各市街地条件で求められる“O. S. R. S.”の条件, 生活年数, 訪問頻度環境の質などからみた, “O. S. R. S.”が “気に入りの場所” として嗜好されるための条件が把握できた。
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© 社団法人 日本造園学会
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