ランドスケープ研究
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陽明山国家公園の指定からみた台湾国家公園制度とその成立の影響要因
劉 東啓油井 正昭
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1998 年 62 巻 5 号 p. 459-462

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抄録

本論文は陽明山国家公園の成立経緯と内容を考察し, 国家公園制度の内容と成立の影響要因を解明することを目的としている。台湾国家公園の沿革は, 1962年に国連の要請に応じて発足し, 1982年最初の国家公園が指定された。その間アメリカ合衆国の援助で専門家の助言と指導を受け,「陽明国家公園計画」が策定された。このことにより, 国家公園管理制度はアメリカの制度の影響を受けることになった。しかし, 国家公園法策定においては, 陽明山地域を国家公園とするには, アメリカの営造物制国立公園制度では不適であるとの判断があり, 植民地時代に指定された大屯国立公園の影響もあって, 日本の地域制制度を参考にして制度を策定した。

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