周囲の景観と調和させて建築を築く。これは, 景観計画の基礎的な段階において重要なテーマである。本研究は自然景観と調和する建築形態について認識を得ることを目的とする。実験の流れとしては, 自然景観の中に4つの異なる形態を挿入することで生じる認識の相違を被験者に判断させる。この景観評価実験を通して周囲の自然景観構成要素を読みとり, その景観特性に建築形態を似せたり, 並べたりすることを “調和する” と認識していること。また, 育った環境の違いで自然景観と建築形態に対する認識の差が生じていることが明らかになった。