ランドスケープ研究
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柵による空き地の閉鎖状況と市街化進行程度との関係について
林 将之田代 順孝木下 剛
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1999 年 63 巻 5 号 p. 667-670

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抄録
子どもにとって空き地は公園にはない自然性や身近さを持った遊び場となりうるが, 都市部では柵で囲われた空き地も目立つ。本研究では, このような閉鎖された空き地の実態を把握し, 今後の緑地計画の-助とすることを目的として, その基礎的特性や市街化との関係について調べた。対象とした松戸市内の900haを調査した結果219箇所の空き地を確認, うち42%にあたる93箇所で閉鎖がみられた。空き地の総面積は公園総面積とほぼ等しかったが, 市街化の進んだ地区ほど閉鎖された空き地の割合が増えるという相関がみられ, 高密市街地における空き地の実態が明らかになると同時にその潜在的価値が認められた。
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© 社団法人 日本造園学会
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