2000 年 64 巻 5 号 p. 537-540
室内緑化空間として, 鑑賞用温室 (約35000lux), 明るいアトリウム空間 (約6000lux), オフィス空間 (約350lux) を想定した実験区を設け, 造園樹木4種の栽培実験を行い, 葉の陰葉化, 光合成速度および生育状態から, 室内弱光環境での生育可能性について考察した。その結果, 35000lux区では4樹種ともに健全な生育を維持できること, 6000lux区ではトウネズミモチは健全に生育するが, イロハモミジとカクレミノは1年目は健全に生育するが2年目以降は生育が低下すること, エゴノキは著しく生育が低下すること, 350lux区では4樹種ともに概ね1年以内で枯死することが明らかとなった。