ランドスケープ研究
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チョウとトンボの行動から捉えた学校ビオトープのあり方に関する研究
嶽山 洋志上甫木 昭春佐藤 治雄
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2001 年 65 巻 5 号 p. 507-512

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抄録

地域の生態系を理解する学習拠点を目指して学校敷地内に設けられた学校ビオトープには,都市の自然環境の資産としての役割も期待される。本研究では,学校ビオトープを所有する都市域の小中学校及びその周辺環境において,チョウとトンボについての行動を-個体追跡調査によって把握することにより,学校ビオトープの計画・デザインのあり方を探ることを目的とした。その結果,コの字型の校舎の開口部に,菜園やプールと一体となった学校ビオトープを設けることや,大木の創出や構造物の垂直緑化,粗放管理の草地の確保などがチョウとトンボの行動を支える緑地環境として有効であることが明らかとなった。

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© 社団法人 日本造園学会
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