ランドスケープ研究
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多摩ニュータウンの開発年代の相異による原地形の保全率・形状の変化に関する分析
山本 庸介服部 勉進士 五十八
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2001 年 65 巻 5 号 p. 855-860

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抄録

多摩ニュータウンB-1 ('71年) からB-6 ('99年) 地区 (1,356ha) を対象に, 開発年代の相異による原地形の保全率と形状の変化を分析した。その結果,(1) 各地区の開発年において, B-1からB-6地区面積の約8%にあたる, 114.3ha (51箇所) に原地形が残存し, この内108.1ha (45箇所) は公園や緑地保留地区として保全・保留されていた。また, 1990年前後の開発においては, 計画当初 ('70年代) と比べ,(2) 複合的な地形の形状での残存,(3) 保全率の増加等が明らかとなった。以上から, 特に後年の開発では, 原地形のポテンシャルが活かされ, 多摩丘陵の起伏ある地形が公園として保全される傾向が伺えた。

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