腸内細菌学雑誌
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総 説
消化管内に生息する細菌の現在の分類体系における位置
平山  和宏
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2008 年 22 巻 3 号 p. 151-162

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抄録
細菌(原核生物)の分類学は,1980年代中頃から用いられるようになった16S rRNAをコードする遺伝子(16S rDNA)の塩基配列を基とした系統分類により劇的に変化した.現在の分類学によると,ヒトの口腔から大腸にいたる消化管内に生息する菌は,Archaeaの2門のうちの1門,すなわちEuryarchaeota門とBacteriaの26門のうちの8門,すなわちActinobacteria,Bacteroidetes,Fibrobacteres,Firmicutes,Fusobacteria,Proteobacteria,Spirochaetes,Tenericutesの各門に分布している.これらの消化管内に生息する菌およびその近縁の菌について,現在の分類学における位置をまとめた.
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© 2008 (公財)日本ビフィズス菌センター
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