抄録
大豆由来オリゴ糖 (SOE) をスタキオースとラフィノース (SOR) 換算量で0.5g, 1.0gおよび2.0gを健康な成人ボランティア9名 (男6名, 女3名, 21-45歳) におのおの3週間摂取させ, おのおのの摂取期2回 (1週目および3週目) およびその前後の対照期を含めて計12回にわたって糞便を採取し, 腸内フローラを調べたところ, 1) SOR0.5g摂取の3週目および2.0g摂取の1週目で.Bifidobacteriumの菌数が有意に増加した. 2) 総菌数に占めるBifidobacteriumの割合は, SOR0.5gおよび2.0g摂取期で増加している傾向が認められた.3) Enterobacteriaceaeは, SOR2.0g摂取期 (3週目) で有意な減少が認められた