NTT社会情報研究所
2023 年 17 巻 1 号 p. 59-71
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素因数分解問題と離散対数問題を多項式時間で解く量子アルゴリズムをShorが発見して以来,ポスト量子公開鍵暗号技術の研究が盛んに行われてきた.近年では,公開鍵暗号技術のみならず共通鍵暗号技術に対しても,量子計算機の使用を前提とした興味深い攻撃アルゴリズムが複数見つかっている.本稿では,共通鍵暗号技術のポスト量子安全性に関するこれまでの研究の流れと最近の動向について,主に攻撃アルゴリズムの観点から概観する.
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