日本経営工学会論文誌
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動的な交通網における経路決定手法の提案
久保 貞也栗山 仙之助能勢 豊一
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1998 年 49 巻 2 号 p. 100-107

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抄録

本研究では, 動的に変化する交通網を対象とした経路決定手法を提案する.経路決定には多くの要因が存在しており, P.Mirchandani(1985), A.Wijeratne(1993)らが2目的, 多目的の問題として捉えて研究を行っている.しかしながら, A.Wijeratneらの研究は候補となる経路群を示しているため, 走行中の運転者に対し, 有効な経路を決定するわけではない.また, 動的に変化する交通状況を対象としていなかった.近年, VICSの登場によって, 運転者は交通状況の把握が可能になりつつあり, 動的な交通状況での渋滞を考慮した経路決定が行われることが期待される.動的な交通網を対象とすると, 交通渋滞が経路決定において考慮すべき問題として挙げられる.そこで, 本研究ではVICSによって得られる動的な交通情報を利用して, 運転者に渋滞を避ける経路を示すアルゴリズムを提案し, その有効性を検証する.

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© 1998 公益社団法人 日本経営工学会
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