日本経営工学会論文誌
Online ISSN : 2187-9079
Print ISSN : 1342-2618
ISSN-L : 1342-2618
注文品に飛込みがある場合の見込・注文複合生産システムの設計に関する研究
長森 康英坪根 斉
著者情報
ジャーナル フリー

1999 年 50 巻 4 号 p. 235-242

詳細
抄録

本研究は, 同一の生産ラインで見込品と注文品を生産する見込・注文複合生産システムを対象に, 注文品に飛込みがある場合に見込品と注文品の生産量をどのように調整するかを取り上げている.まず, 部品加工と製品組立の2段階製造工程を対象に階層型生産計画システムを構築し, 上位計画では能力余力を設定するための決定変数を, 下位計画では見込品と注文品の生産優先度合を規定する投入比率を決定変数として導入する.注文品の飛込みに対処するために見込品と注文品の投入比率を調整したときに, 見込品の安全在庫量や生産工程の能力余力の持たせかたが, 見込品の品切れ率および注文品の納期遅れ率へ与える影響を明らかにし, 複合生産システムを設計するための基礎を提供している.

著者関連情報
© 1999 公益社団法人 日本経営工学会
前の記事 次の記事
feedback
Top