日本経営工学会論文誌
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射影追跡回帰と決定木作成法の融合手法による感性データの分析
三好 哲也市橋 秀友下村 武
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1999 年 50 巻 4 号 p. 243-252

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抄録

感性工学では消費者の製品に対する感性や心理を感性ワードによって表し, 感性ワードとデザイン要素との関係を数量化理論I類を用いて分析する.本研究では人間の感性(心理量)と製品デザインとの関係を見いだすために, 射影追跡回帰と決定木作成法であるID3の融合手法を提案する.提案法では, 射影された低次元空間で2次のB-スプラインを用いるスプライン関数によってデザインの特徴量である射影と心理量との関係を表すので, 比較的単純な決定木を得ることができる.また, 一対比較データを取り扱うことができるように提案法の改良を行う.数値例として縞模様のTシャツを用いて「派手さ」に対する心理量を一対比較実験によって収集し, Tシャツのデザイン要素と「派手さ」で表される心理量との関係を提案法で分析する.

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© 1999 公益社団法人 日本経営工学会
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