抄録
本研究では, 習熟曲線としてベキ乗関数と共に用いられる指数関数y(x)=ae^<-bx>を現実に適した関数y(x)=ae^<-bx>+cとして, 定数a, bおよびcを求める3つの方法を提案する.第1の方法はbを直線回帰分析から求め, つぎに得られたbを用いて直線回帰分析からαとcを求める.第2の方法はcを直線回帰分析から求め, つぎに得られたcを用いてベキ乗回帰分析からaとbを求める.第3の方法は残差平方和を最小にするa, bおよびcをシンプレックス法を用いて求める.その際, a, bおよびcの初期値は, 第1または第2の方法で得た値を基にする.さらに, 数値例を用いて提示した方法の有効性を確かめる.