工場内の自動化や無人化, セキュリティシステムの増加などに伴いモニターを用いて設備や人の監視を行う機会が増加している.モニターを通して監視すべき対象物を見る場合, 窓から入る自然光, 陰, 照明器具の種類などの影響により, 対象物の色彩が実際とは異なって見える.そこで, 本研究ではモニター監視における照明による配色の視認性を評価する.まず, 照明がモニターを通して見える色彩に与える影響を明らかにする.次に, 人間がモニターを見て判別できる色彩の認識限界を調査する.そして, 認識困難となる色彩に対して, 認識可能となるように照明の種類に応じて, 色彩を補正する手法を提案する.