抄録
本論文は, テクノロジー・マネジメントの研究の主要なテーマである「研究開発投資の決定問題」に注目し, 「研究開発投資の総額, 及び各種の研究開発活動への配分」の決定を支援するモデル構築を目的としている.そのために, 研究活動によって知識・技術がいかに生成され, それらがいかに連鎖, 波及されていくかを構造化するために, 技術知識ストックの概念を導入したテクノ・ダイナミックス・モデルを構築している.このモデルとは研究開発活動の成果連鎖を知識力, 技術力, 製品開発力, 生産・販売力, そして最終的な売上額とした多段階モデルが特徴である.本研究はモデルの有効性を検証した後に, 企業がモデルを運用するための方法を検討している.